INTERNET — 2013
2013年のインターネット
買い替えではなく、買い増しだった
2013年末の情報通信機器の世帯普及率は、「携帯電話・PHS」が94.8%、「パソコン」が81.7%。 そのうち「スマートフォン」は62.6%で、前年から13.1ポイント上がっている。 1年で13ポイントというのは、この統計でも際立って大きな伸びである。 ところが同じ調査には、こう書き添えられている。 スマートフォンを除いた場合の保有率は76.5%。 つまり、スマートフォンではない携帯電話を持っている世帯が、まだ4分の3以上あった。 この二つの数字が同時に立っているということは、 入れ替わりではなく積み増しが起きていたということである。 家族の誰かがスマートフォンにしても、別の誰かは従来の携帯電話を使い続けている。 あるいは同じ人が二台持っている。 「スマートフォンが普及した」という言い方は、 この年に限っては「従来の携帯電話が減った」という意味を含んでいない。 なぜ一気に置き換わらなかったのかは、当時の使い分けを考えると見えてくる。 従来の携帯電話は、電話とメールに関しては完成していた。 ボタンの位置を見ずに押せて、電池が数日もつ。 対してスマートフォンは、当時まだ電池が一日もたないことも珍しくない。 完成した道具を捨てる理由は、新しい道具の側が用意しなければならなかった。 地理の差もこの年ははっきり出ている。 インターネット利用者数は1億44万人で前年より392万人増え、人口普及率は82.8%。 ただし都道府県別のスマートフォン利用率で45%を超えていたのは、 東京都50.5%、大阪府49.0%、神奈川県45.9%の3都府県だけだった。 持ち歩く画面がインターネットの主戦場になるという話は、 この時点ではまだ、大都市圏に限った現象として統計に現れている。 年齢の差も残っていた。 13歳から59歳までは各階層で9割を超えている一方、60歳以上は大きく落ちる。 普及率が8割を超えた社会で、端末と年齢と地域という三つの軸が、 まだそれぞれ別々に格差を作っていたのがこの年である。
この年のインターネット
2013年時点で日本から使えたサービスのカテゴリ。存在しなかった領域は表示していません。
2013年の主役
2013年のネット文化
2013年の環境
スペック表ではありません。なぜ当時のWebがあの見た目・使い方だったのかを 理解するための前提です。
- 主流端末
- スマートフォン(世帯保有率62.6%)/従来型の携帯電話(同76.5%)/パソコン(同81.7%)
- ブラウザ
- Google Chrome/Mobile Safari/Internet Explorer
- 回線
- FTTH/LTE/ADSL
- 画面解像度
- パソコン向けと携帯向けを別に作る運用が残りつつ、レスポンシブへの移行が進んだ時期
- 携帯電話
- スマートフォンの世帯保有率62.6%(前年比13.1ポイント増)/スマートフォンを除いた携帯電話・PHSの世帯保有率は76.5%/スマートフォン利用率が45%を超えたのは東京都50.5%・大阪府49.0%・神奈川県45.9%の3都府県のみ
- 保存容量
- 端末の容量と契約の通信量の両方を気にする状態。写真のクラウド保存が広がり始めた
- 主な検索手段
- 検索とSNSに加えて、アプリが入口として独立し始めた時期
2013年のネット人口
2013年の画面
実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
当時のWebを見る
実際に保存された2013年のページは、外部のWebアーカイブで閲覧できます。 保存の有無はサービスごとに異なるため、各サービスのページから状態を確認してください。
出典
- 公的資料主な情報通信機器の普及状況(世帯)(平成26年版 情報通信白書)(総務省)平成25年(2013年)末の世帯普及率は「携帯電話・PHS」94.8%、「パソコン」81.7%。 その内数の「スマートフォン」は62.6%で前年比13.1ポイント増。 「なお、スマートフォンを除いた場合の保有率は76.5%である」と明記されていること確認日: 2026-08-17
- 公的資料インターネットの利用状況(平成26年版 情報通信白書)(総務省)平成25年末のインターネット利用者数は前年より392万人増えて10,044万人(前年比4.1%増)、 人口普及率82.8%(前年差3.3ポイント増)。 13〜59歳は9割を超える一方60歳以上は大きく下落。所属世帯年収400万円以上で8割超。 スマートフォンの利用率が45%を超えているのは東京都50.5%・大阪府49.0%・神奈川県45.9%確認日: 2026-08-17
- 公的資料インターネットの普及状況(平成28年版 情報通信白書)(総務省)2年後(2015年末)の世帯普及率はスマートフォン72.0%、パソコン76.8%で、 その差が前年の13.7ポイントから4.8ポイントへ縮小したこと。 2013年の状態がどこへ向かったかの参照点確認日: 2026-08-17