EZweb

統合・吸収ケータイポータル1999不明

1999年4月14日に始まった、au(当時はDDIセルラーグループ)の携帯電話向け インターネット接続サービス。iモードとは別の技術系統を採り、 同じ「携帯でネット」でも作る側から見ると互換性のない二つの世界を日本に生んだ。

基本情報

サービス名
EZwebEZアクセス、EZ公式サイト、au EZweb
開始
19994月14日
iモードの開始(同年2月22日)から約2か月後
終了
終了時期は記録が確認できていません。情報提供はこちら
運営
DDIセルラーグループ(開始時)(1999〜2000) → KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社(2000〜)
当時のURL
http://www.au.kddi.com/ezweb/
現在
統合・吸収(2026-08-16時点)

その時代の立ち位置

誰が使っていたか
auの携帯電話を持っていた人。ドコモを選んだ人はiモード、auを選んだ人はEZweb、 という形で、どのキャリアと契約したかが、そのまま見られるネットを決めていた
何のために
携帯電話からメールとWebを使うこと。着信メロディ、待受画像、ニュース、乗換案内、 ゲーム。用途はiモードとほぼ同じで、違いは中身ではなく仕組みの側にあった
何が新しかったか
iモードとは別の技術系統を採ったこと。iモードがHTMLを簡略化した形式だったのに対し、 EZwebは携帯電話向けに設計された別の規格を使った。 結果として、同じ内容を見せるのにサイトを二重に作る必要が生じ、 日本の携帯Webは開始直後から分裂した状態で始まっている
今でいう何か
キャリアが提供するポータルとコンテンツ配信の仕組み。現在はアプリストアに置き換わった
当時の競合
iモード

EZwebを時間旅行する

デザインの変化を並べるだけではなく、なぜそう変わったのかを書いています。

  1. 2001番号を押して降りていく画面2001年のネットへ →

    画面の作りはiモードとよく似ている。数センチ四方に全角十数文字が数行、 項目の頭に番号が振ってあり、数字キーで直接飛べる。 片手で、歩きながら、数秒で目的に着くという要請は両者に共通していた。 違うのは中身を記述する規格である。iモードがHTMLを簡略化した形式だったのに対し、 EZwebは携帯電話向けに別途設計された規格を採った。 利用者から見れば「どちらも携帯でネットが見られる」だけだが、 作る側から見ると同じ内容を二度書くことを意味した。 日本の携帯Web向けの制作会社が、キャリアごとの対応を売りにしていたのはこのためである。

    番号ショートカット全角十数文字×数行公式メニューの階層白黒〜簡易カラー液晶
    EZweb トップメニュー120px
    EZweb
    1 カテゴリ検索
    2 EZ公式サイト
    3 メール
    着信メロディ
    ニュース/天気
    乗換案内
    2001年の画面構造iモードの公式メニューと見た目はほとんど変わらない。番号を押して階層を降りる操作も同じ。 違いは利用者からは見えないところにあり、中身を記述する規格が別系統だったため、 サイトを作る側は同じ内容を二度用意する必要があった。 日本の携帯Webが開始直後から分裂していたことを示す画面である。iモードとほぼ同じ表示領域。違いは中身を記述する規格のほうにあった※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
  2. 20092,592万契約、公式サイト8,358

    サービス開始から10年の時点で、EZwebの契約数は2,592万6,600(2009年1月末)、 公式サイトの数は8,358だった。 公式サイトはKDDIの審査を通ったもので、月額課金を通信料と一緒に回収できる。 iモードと同じ仕組みであり、キャリアが入口と決済の両方を握るという 日本の携帯Webの構造は、両陣営に共通していた。 この数字が示すのは、当時の携帯Webがすでに巨大な市場だったということである。 同時に、この市場がスマートフォンの普及によって数年で解体されることになる。

    公式サイトの審査キャリア課金着うた・待受

なぜ終わったのか

スマートフォンの普及によって役目を終えた。理由はiモードとほぼ同じで、 画面が広くなってパソコン向けのページがそのまま読めるようになり、 審査済みの公式メニューという入口が不要になり、 キャリア課金がアプリストアの決済に置き換わった。 EZweb固有の事情としては、そもそもiモードと二重に作らせていた技術的な分裂が、 スマートフォンでは意味を失ったことがある。 端末側のブラウザが標準的なWebを表示できるようになった時点で、 キャリアごとに別の規格を持つ理由が消えた。 ブランドとしての「EZweb」は段階的に整理され、 現在は独立したサービスとしての姿を残していない。

系譜

同じ時代にあったもの

覚えていますか?

EZwebを使っていましたか?

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当時のページを見る

実際に保存された過去のページは外部のWebアーカイブにあります。保存されていることを保証するものではありません。

保存状況: わずかに保存 KDDI側の案内ページは残っているが、EZweb端末からしか見られなかったサイト群は ほとんど採取されていない。iモードと同じ理由で、当時の携帯Webは記録がほとんど残っていない

この時代のインターネットへ

EZwebだけを見ても、当時の空気は分かりません。同じころ何が存在していたかを見てください。

出典

  1. 一次資料au携帯電話のインターネット接続サービス「EZweb」サービス開始10周年についてKDDI株式会社 2009-02-20
    1999年4月14日にサービス開始。2009年1月末で契約数2,592万6,600、 EZ公式サイト数8,358
    確認日: 2026-08-16
  2. 報道ドコモの3G「FOMA」と「iモード」が本日31日終了 ── 歴史に残るサービスはどう始まったのかケータイ Watch 2026-03-31
    比較対象となるiモードの開始日(1999年2月22日)と、 コンパクトHTML・公式サイトと勝手サイトの区分という仕組み
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料平成18年版 情報通信白書 「インターネットの利用状況」総務省
    平成17年末で携帯電話のみの利用者1,921万人(22.5%)。 携帯Webが独立した生態系として成立していた時期の規模
    確認日: 2026-08-16

このページの記載は 2026-08-16 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供