LINE

現存チャットSNSケータイ2011現在(15年)

2011年6月に始まったメッセージサービス。電話番号を登録の鍵にし、端末のアドレス帳から 自動で友だちを作るという設計が、それまでの日本のネットと決定的に違っていた。 2013年1月に全世界1億人を突破し、うち日本国内は4,151万人だった。

基本情報

サービス名
LINEライン
開始
20116月 諸説あり
のちの発表では「2011年6月23日にサービスを開始」とされているが、 当時のINTERNET Watchの記事は6月27日に公開したと報じている。 アプリの公開日と正式発表日のずれとみられるため、日付は特定せず月までとする
終了
継続中
運営
ネイバージャパン株式会社(公開時)(2011〜) → NHN Japan株式会社(2012〜) → LINE株式会社 / LINEヤフー株式会社
当時のURL
http://line.naver.jp/
現在
https://line.me/ja/

その時代の立ち位置

誰が使っていたか
スマートフォンを持ち始めた層と、まだ従来型の携帯電話を使っていた層の両方。 公開時点から、iPhone・Android は専用アプリ、フィーチャーフォンは招待メッセージから チャット専用URLに入るという二本立てになっており、日本の端末事情に合わせて設計されていた
何のために
アドレス帳にいる相手と、1対1またはグループで文字をやりとりすること。 テキストのほか画像と位置情報を送れ、送信すると即座にプッシュ通知が届く。 メールの代わりというより、メールと電話のあいだにあった空白を埋める道具として使われた
何が新しかったか
登録の鍵を電話番号にしたこと。SMSに届く認証番号を入力し、 端末のアドレス帳を読み込んで、すでにLINEを使っている人が自動で友だちリストに並ぶ。 提供元は「最もプライバシー性の高い電話番号を登録キーとする」ことで 信頼できる相手とやりとりできると説明していた。 それまでの日本のネットが、ハンドルや招待や検索を通じて知らない人と出会う装置だったのに対し、 これはすでに知っている人と、ネットの側でつながり直す装置だった
今でいう何か
そのまま現在も使われている。むしろこの形式が標準になり、 連絡手段としての電子メールと通話が、個人間ではほぼ置き換わった

LINEを時間旅行する

デザインの変化を並べるだけではなく、なぜそう変わったのかを書いています。

  1. 2011アドレス帳が友だちリストになった2011年のネットへ →

    公開時の仕組みはこうだった。電話番号を登録し、SMSで届く認証番号を入力する。 登録が済むと端末のアドレス帳が自動で読み込まれ、 すでにLINEを使っている相手が友だちリストに並ぶ。使っていない相手には招待を送れる。 通信キャリアも機種も問わず、フィーチャーフォンの利用者は 招待メッセージから専用のURLに入って会話に加わった。 提供元は年内100万ユーザーを目標に掲げている。 登録した瞬間に人間関係が出来上がっているという点が、当時の日本のネットでは異例だった。 個人サイトは相互リンクを申請し、掲示板ではハンドルを名乗り、 SNSは招待をもらって入る。どれも「関係をこれから作る」形式である。 LINEはその工程を飛ばし、電話帳という既存の名簿をそのまま持ち込んだ。 同年10月には、その後の中核機能になるスタンプと音声通話が追加されている。

    電話番号とSMS認証アドレス帳の自動読み込みトーク画面(吹き出し)プッシュ通知スタンプ(10月から)
    LINE(スマートフォンのトーク画面)320px
    < 友だちリスト|相手の名前
    相手の発言(左寄せの吹き出し)
    自分の発言(右寄せの吹き出し・既読表示)
    送信した画像
    相手の発言
    メッセージ入力欄
    送信
    スタンプ/画像/位置情報
    2011年の画面構造発言が左右に振り分けられた吹き出しで積まれる形式は、掲示板ともチャットルームとも違う。 掲示板は誰の発言かを名前で示し、チャットルームは行頭にハンドルを置いた。 ここでは位置と色だけで話者を区別するため、名前を書く必要がない。 相手が特定されている会話にしか使えない代わりに、1行あたりの文字数を最大限に使える。 画面の狭さと、相手が既知であることの両方が、この形を決めている。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。指で押す前提の画面。1画面に収める代わりに、階層を浅くして戻る回数を減らす※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
  2. 201319か月で1億人

    2013年1月18日、全世界の登録利用者が1億人を超えた。 サービス開始から約19か月での到達で、当時の比較ではTwitterの約49か月、 Facebookの約54か月より速いとされている。 内訳が日本のネット史として重要である。1億人のうち国内が4,151万1,931人。 次いでタイが1,227万人、台湾が1,183万人、その他海外が3,439万人。 国内利用者だけで当時の日本のインターネット利用者のおよそ4割にあたる規模に、 2年足らずで到達した計算になる。 発表の場で、社長は東日本大震災の直後にあたる2011年6月のサービス開始を振り返っている。 連絡が取れないという経験の直後に、電話帳を鍵にした連絡手段が出たという順序は、 普及の速さを説明する要素のひとつとして繰り返し語られることになった。

系譜

同じ時代にあったもの

関わりの深い文化と用語

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当時のページを見る

実際に保存された過去のページは外部のWebアーカイブにあります。保存されていることを保証するものではありません。

保存状況: 未確認 本体はアプリであり、Webに残るのは案内ページに限られる。 当時の画面そのものはアーカイブの対象外である

この時代のインターネットへ

LINEだけを見ても、当時の空気は分かりません。同じころ何が存在していたかを見てください。

出典

  1. 報道NAVER、全キャリアのスマホ・携帯に対応したグループ会話サービス「LINE」INTERNET Watch(インプレス) 2011-06-27
    ネイバージャパン株式会社が27日に公開したと報じていること、 電話番号を登録しSMS経由の認証番号を入力する仕組み、 アドレス帳を自動で読み込んで既存利用者が友だちリストに登録されること、 1対1およびグループでのチャット、テキスト・画像・位置情報の送信、プッシュ通知、 iPhone/Androidは専用アプリ・携帯電話は招待メッセージから専用URLへという二本立て、 「最もプライバシー性の高い電話番号を登録キーとする」という提供元の説明、 年内100万ユーザーという目標
    確認日: 2026-08-16
  2. 報道「LINE」の利用者が全世界で1億人突破、関係者らが祝賀会INTERNET Watch(インプレス) 2013-01-18
    「LINEは2011年6月23日にサービスを開始」という記述、 2011年10月にスタンプと音声通話機能を追加したこと、 2013年1月18日に全世界1億人突破(開始から約19カ月。Twitterの約49カ月、 Facebookの約54カ月より速いペース)、 内訳は国内4,151万1,931人・タイ1,227万人・台湾1,183万人・その他海外3,439万人、 NHN Japan 代表取締役社長が東日本大震災発生後の2011年6月のサービスインを振り返ったこと
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料(2)インターネットの利用状況(平成24年版 情報通信白書)総務省
    平成23年末のインターネット利用者数9,610万人とスマートフォン利用率16.2%。 このサービスが始まった時点で、スマートフォンはまだ6人に1人しか使っていなかった
    確認日: 2026-08-16

このページの記載は 2026-08-16 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供