INTERNET — 2012

2012年のインターネット

スマートフォンがまだ3割だった、入れ替わりの途中

第4層 スマートフォン化存在したサービス 12

2012年末のインターネット利用者数は9,652万人、人口普及率79.5%。 前年からの伸びは0.4%で、2010年に始まった飽和がそのまま続いている。 この年の値打ちは、端末構成が入れ替わりの途中だったことにある。 パソコンからの利用が59.5%、携帯電話が42.8%、スマートフォンは31.4%。 スマートフォンはすでに無視できない規模だが、まだ少数派だった。 この配分が、作る側に最も重い判断を強いた。 スマートフォンだけに最適化すれば多数派のパソコン利用者を切り捨てることになり、 パソコン向けだけを作れば伸びている層に届かない。 しかも日本にはガラケー向けという第三の画面がまだ残っていた。 同じ内容を三つの形で用意するという状況が、この時期に現実に存在した。 この負担への答えとして広がったのが、1つのHTMLを画面幅に応じて組み替える作り方である。 端末ごとに別のページを持つのではなく、同じページが幅で姿を変える。 2000年代に「携帯向けは別に作る」ことが当然だった日本にとって、 これは発想の転換だった。 同時に、それまで並存していたガラケー向けWebを畳む理由にもなっている。 数字が動かないこの時期に、画面の作り方だけが根本から変わっていた。

この年のインターネット

2012年時点で日本から使えたサービスのカテゴリ。存在しなかった領域は表示していません。

掲示板コミュニティ検索ポータルツールニュースケータイホスティング個人サイトSNS動画ショッピングオークション

2012年の主役

2012年の環境

スペック表ではありません。なぜ当時のWebがあの見た目・使い方だったのかを 理解するための前提です。

主流端末
ノートPC/デスクトップPC/スマートフォン(拡大中)/ガラケー(縮小中)/タブレット
ブラウザ
Internet Explorer 8 / 9/Google Chrome(伸長)/Safari(iPhone の標準)
回線
光ファイバー/3G / LTE(この年からLTEが本格化)/公衆Wi-Fi
画面解像度
PCは1366×768が標準。スマートフォンは640×960前後で、同じ内容を両方に載せる必要があった
携帯電話
iPhone/Android/ガラケー(iモード・EZweb など)
保存容量
1TB前後のHDD/クラウドストレージの一般化
主な検索手段
全文検索が主流。SNS内での検索が併用され、アプリ内で完結する行動が増えた

2012年のネット人口

インターネット利用者数9652万人
人口普及率79.5%
パソコンから利用した人の割合59.5%
スマートフォンから利用した人の割合31.4%

2012年の画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

iMenu(iモード公式メニュー)120px
iMenu
1 メニューリスト
2 料金照会
3 メール設定
4 お知らせ
ニュース/天気
着信メロディ
乗換案内
2000年の画面構造項目の頭に番号が振ってあるのは、カーソルで降りていくより数字キーを1回押すほうが速いからである。 片手で、歩きながら、数秒で目的に着く必要があった。 検索窓が無いのは技術的な制約ではなく、審査を通った公式サイトを階層で並べるという設計思想の結果で、 自由に広がるパソコンのWebとは前提そのものが違っていた。全角十数文字が数行という表示領域。横スクロールという概念自体が無い※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
mixi.jp(ホーム)1024px
ホーム 日記 コミュニティ
プロフィール画像
マイミクシィ
あしあと
最新の日記
コミュニティの新着
広告
おすすめ
2005年の画面構造中心にあるのは日記で、その周りに人間関係が配置されている。 左の「あしあと」は誰が自分のページを見たかの一覧で、読むだけでも相手に伝わった。 この設計は交流を促進する一方、見たのに反応しないことが気まずいという独特の緊張も生んだ。 角丸と淡い配色は、当時Web 2.0と呼ばれた視覚言語である。※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
www.nicovideo.jp(動画視聴ページ)1024px
ランキング 検索 マイリスト
流れるコメント
動画(この上をコメントが流れる)
動画の説明
タグ
コメント一覧
2007年の画面構造通常の動画サイトが動画とコメント欄を上下に分けるのに対し、ニコニコはそれを重ねた。 右のコメント一覧は補助で、体験の中心は動画の上を流れる文字のほうにある。 別々の日に書かれた反応が同じ場面で同時に現れるため、非同期なのに同時に見ているように感じられた。※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

当時のWebを見る

実際に保存された2012年のページは、外部のWebアーカイブで閲覧できます。 保存の有無はサービスごとに異なるため、各サービスのページから状態を確認してください。

サービス索引から探す

出典

  1. 公的資料平成25年版 情報通信白書 「インターネットの利用状況」総務省
    平成24年末のインターネット利用者数9,652万人(前年比0.4%増)、人口普及率79.5%(前年比0.4ポイント増)。 端末別ではパソコン59.5%、携帯電話42.8%、スマートフォン31.4%
    確認日: 2026-08-16
  2. 公的資料平成23年版 情報通信白書 「インターネットの利用状況」総務省
    比較のための平成22年末の値(利用者9,462万人・普及率78.2%)
    確認日: 2026-08-16
  3. 一次資料「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内株式会社NTTドコモ
    ガラケー向けWebが畳まれていく過程の終点
    確認日: 2026-08-16

2012スマートフォンがまだ3割だった、入れ替わりの途中
19992023