LAYER 420102014

スマートフォン化

インターネットに触れる時間の主戦場が、机の前からポケットの中へ移った層。 画面が縦長になり、指で操作するようになったことで、情報密度の高いポータル型レイアウトが 成立しなくなった。日本では、ガラケー向けWebという独自の生態系が急速に消えた層でもある。

スマートフォンアプリLINEInstagramレスポンシブデザインガラケーWebの終焉

この層で何が変わったか

この層の構造変化は物理的である。画面が小さく縦長になり、マウスカーソルの代わりに指が来た。 これによって、それまで10年以上かけて洗練されてきたレイアウトの作法が一斉に無効になった。 細かいリンクを敷き詰めたポータル型の画面は、指では押せない。ロールオーバーで開くメニューは、 ホバーのない環境では動かない。結果として、要素は大きく、少なく、縦に並ぶ方向へ一斉に動いた。 フラットデザインの流行は美意識の変化として語られがちだが、小さい画面で押せる面積を確保する という要請が先にあった。日本ではもうひとつの断絶が同時に起きている。iモードなどの ガラケー向けWebという、世界的にも独自だった生態系が、この層のあいだにほぼ消滅した。

この層のデザイン言語

フラットデザインレスポンシブ大きなタップ領域無限スクロールカードUI

この層の主役

この層の画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

iMenu(iモード公式メニュー)120px
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2000年の画面構造項目の頭に番号が振ってあるのは、カーソルで降りていくより数字キーを1回押すほうが速いからである。 片手で、歩きながら、数秒で目的に着く必要があった。 検索窓が無いのは技術的な制約ではなく、審査を通った公式サイトを階層で並べるという設計思想の結果で、 自由に広がるパソコンのWebとは前提そのものが違っていた。全角十数文字が数行という表示領域。横スクロールという概念自体が無い※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

出典

  1. 公的資料平成30年版 情報通信白書 「インターネットの利用状況」総務省
    端末別インターネット利用状況の推移。スマートフォン利用がパソコンを上回る過程が示されている
    確認日: 2026-08-15