INTERNET — 2014
2014年のインターネット
利用者数が初めて減った
2014年末のインターネット利用者数は10,018万人。前年末より26万人減(前年比0.3%減)で、 人口普及率は82.8%と前年と同じだった。 この統計が始まって以来、利用者数が前年を下回ったのはこれが初めてである。 減ったといっても0.3%で、社会が縮んだわけではない。 意味があるのは、もう増えないということのほうだ。 1997年の1,155万人から17年かけて8.7倍になった曲線が、ここで水平になった。 一方で機器の側はまだ動いていた。 スマートフォンの世帯保有率は64.2%(前年比1.6ポイント増)。 携帯電話・PHS全体では94.6%、パソコンは78.0%である。 端末別のインターネット利用では「自宅のパソコン」が53.5%で最多、 次いで「スマートフォン」47.1%、「自宅以外のパソコン」21.8%。 都道府県別に見ると、スマートフォンでの利用率が50%を超えたのは 埼玉・東京・神奈川・滋賀・京都・大阪の6都府県だった。 つまりこの年に起きていたのは、利用者が増えることではなく、 同じ人の手元で端末が入れ替わることだった。 もうひとつ、この年の統計にはこのサイトの主題に直結する数字がある。 ソーシャルメディアの利用目的として、 「従来からの知人とコミュニケーションを取るため」がどの年代でも最も多かった。 次いで多いのが「知りたいことについて情報を探すため」である。 そしてインターネットの利用目的全体では、依然として「電子メールの送受信」が各世代で最多だった。 1990年代から2000年代前半のインターネットは、 知らない相手と出会い、そこから関係を作る場所として語られてきた。 相互リンク、掲示板、オフラインの部屋。どれも最初は他人だった。 2014年の統計が示しているのは、その使われ方がすでに主流ではないということである。 ネットは、知らない人に会いに行く場所から、すでに知っている人と連絡を取る場所へ変わった。 なお、利用率には最後まで差が残っていた。 13〜59歳では各階層で約9割を超える一方、60歳以上は下がる。 所属世帯年収別では400万円以上で8割を超える。 飽和したのは全体の平均であって、全員ではない。
この年のインターネット
2014年時点で日本から使えたサービスのカテゴリ。存在しなかった領域は表示していません。
2014年の主役
2014年の環境
スペック表ではありません。なぜ当時のWebがあの見た目・使い方だったのかを 理解するための前提です。
- 主流端末
- スマートフォン(世帯保有率64.2%)/ノートPC / デスクトップPC(世帯保有率78.0%)/フィーチャーフォン(携帯電話・PHS全体では94.6%)/タブレット
- ブラウザ
- Google Chrome/Mobile Safari/Internet Explorer 11
- 回線
- FTTH/LTE(スマートフォンの主力回線に)/公衆無線LAN/ADSL(縮小が続く)
- 画面解像度
- スマートフォンは横320〜414ポイント。パソコン向けとの作り分けが標準に
- 携帯電話
- スマートフォンからの利用は47.1%。自宅のパソコン53.5%にまだ届いていない/スマートフォン利用率が50%を超えたのは6都府県のみ
- 保存容量
- クラウドが既定。端末の容量より契約の容量を気にするようになった
- 主な検索手段
- 検索とソーシャルメディアの両方が入口として定着。 ソーシャルメディアの利用目的は「従来からの知人とのコミュニケーション」が全世代で最多だった
2014年のネット人口
2014年の画面
実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
当時のWebを見る
実際に保存された2014年のページは、外部のWebアーカイブで閲覧できます。 保存の有無はサービスごとに異なるため、各サービスのページから状態を確認してください。
出典
- 公的資料インターネットの普及状況(平成27年版 情報通信白書)(総務省)平成26年末のインターネット利用者数10,018万人(前年より26万人減少、前年比0.3%減)、 人口普及率82.8%(前年と同じ)、スマートフォンの世帯保有率64.2%(前年比1.6ポイント増)、 携帯電話・PHS 94.6%、パソコン78.0%、 端末別で「自宅のパソコン」53.5%・「スマートフォン」47.1%・「自宅以外のパソコン」21.8%、 スマートフォン利用率が50%を超えた6都府県(埼玉52.1%・東京55.3%・神奈川54.9%・ 滋賀51.3%・京都50.7%・大阪52.8%)、 13〜59歳は各階層で約9割超・60歳以上は下落するが60代70代は前年より増加、 所属世帯年収400万円以上で8割超、 利用目的は「電子メールの送受信」が各世代で最多、 ソーシャルメディアの利用目的は「従来からの知人とコミュニケーションを取るため」が どの年代も最多で次いで「知りたいことについて情報を探すため」、 購入時の決済はクレジットカード払い64.8%・代金引換40.3%・コンビニ36.3%・銀行等27.6%確認日: 2026-08-16
- 公的資料インターネットの普及(平成23年版 情報通信白書)(総務省)比較の起点となる平成9年の1,155万人と、そこからの拡大の推移確認日: 2026-08-16
- 報道「LINE」の利用者が全世界で1億人突破、関係者らが祝賀会(INTERNET Watch(インプレス)) 2013-01-18前年にあたる2013年1月時点で国内登録者が4,151万1,931人に達していたこと。 知人との連絡手段がこの時期に定着した規模の目安確認日: 2026-08-16