INTERNET — 2021

2021年のインターネット

漏えいへの不安が9割に達した

第5層 アルゴリズム化存在したサービス 19

2021年のインターネット利用率(個人)は82.9%。 端末別ではスマートフォンが68.5%で、パソコンの48.1%を20.4ポイント上回った。 この差は2018年11.3ポイント、2019年12.9ポイント、2020年17.9ポイントと開き続けており、 ここで初めて20ポイントを超えている。 普及率そのものは年ごとに振れて読みにくいが、 同じ年の中で二つの端末を比べたこの差だけは、一貫して開いている。 世帯の保有率はモバイル端末全体97.3%、スマートフォン88.6%、パソコン69.8%。 パソコンの保有率は前年の70.1%からわずかに下がった。 在宅勤務が2年目に入っても、家庭にパソコンが行き渡る方向には動いていない。 この年に最も大きく動いたのは、不安の数字である。 インターネットを利用している12歳以上のうち、 利用時に何らかの不安を感じている人は約75%。 内容の内訳は「個人情報やインターネット利用履歴の漏洩」90.1%、 「コンピューターウイルスへの感染」62.7%、 「架空請求やインターネットを利用した詐欺」54.1%。 2018年の同じ調査では不安を感じる人が70.7%、漏えいが84.6%だった。 3年で、漏えいへの不安だけが5.5ポイント上がって9割に乗っている。 ウイルスへの不安(65.7%→62.7%)はむしろ下がっているので、 上がったのは「壊される」不安ではなく「持っていかれる」不安のほうだと分かる。 同じ年、テレワークを導入している企業の割合は51.9%となり、半数を超えた。 ただし導入目的として最も多いのは 「新型コロナウイルス感染症への対応(感染防止や事業継続)のため」で、9割を超えている。 クラウドサービスを導入した企業も70.4%に達し、 そのうち「非常に効果があった」または「ある程度効果があった」と答えた企業は88.2%だった。 この二つを並べると、2021年の輪郭が出る。 制度としては定着したが、選んで始めたわけではなかった。 効果はあったと8割以上が答えているのに、 導入の理由の9割超は「他に手がなかったから」である。 日本のインターネットの歴史には、 テレホーダイの時間帯に人が集中したように、 技術ではなく外側の条件が使い方を決めた場面が何度もあった。 2021年はその最も大規模な例にあたる。 なお、年齢の格差は残っている。 13歳から59歳までの各階層は9割を超えているが、 60歳以降は年齢が上がるにつれて利用率が下がる傾向が続いていた。

この年のインターネット

2021年時点で日本から使えたサービスのカテゴリ。存在しなかった領域は表示していません。

掲示板コミュニティ検索ポータルツールニュースケータイSNSゲーム接続サービスホスティング写真チャット動画ショッピングオークション

2021年の主役

2021年の環境

スペック表ではありません。なぜ当時のWebがあの見た目・使い方だったのかを 理解するための前提です。

主流端末
スマートフォン(利用率68.5%)/パソコン(利用率48.1%)/タブレット型端末
ブラウザ
Google Chrome/Mobile Safari/Microsoft Edge
回線
FTTH/5G/LTE
画面解像度
ビデオ会議が常用され、画面の使い方に「相手に映る自分」という要素が加わった
携帯電話
スマートフォン68.5%がパソコン48.1%を20.4ポイント上回り、初めて20ポイントを超えた/個人のスマートフォン保有率は74.3%
保存容量
クラウド導入企業は70.4%。仕事の書類が事業者の設備の上に置かれる形が過半を超えた
主な検索手段
検索・SNS・推薦に加えてビデオ会議が定着。同時に、渡した情報の行き先への不安が9割に迫った

2021年のネット人口

「個人情報や利用履歴の漏洩」への不安90.1%
2018年は84.6%。ウイルス感染への不安は65.7%から62.7%へ下がっており、 上がったのは「持っていかれる」不安のほう出典: デジタル活用における課題(令和4年版 情報通信白書)
インターネット利用時に何らかの不安を感じる人75%
スマートフォンとパソコンの利用率の差20.4ポイント
スマートフォン68.5%、パソコン48.1%。 2018年11.3・2019年12.9・2020年17.9と開き続け、初めて20ポイントを超えた出典: デジタル活用の動向 総論(令和4年版 情報通信白書)
テレワークを導入している企業51.9%
半数を超えた。導入目的は「新型コロナウイルス感染症への対応」が9割超で最も高い。 クラウド導入企業は70.4%で、うち88.2%が効果があったと回答出典: 令和3年通信利用動向調査の結果(報道発表資料)
世帯のパソコン保有率69.8%
モバイル端末全体97.3%、スマートフォン88.6%。前年の70.1%からわずかに低下出典: デジタル活用の動向 総論(令和4年版 情報通信白書)

2021年の画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

LINE(スマートフォンのトーク画面)320px
< 友だちリスト|相手の名前
相手の発言(左寄せの吹き出し)
自分の発言(右寄せの吹き出し・既読表示)
送信した画像
相手の発言
メッセージ入力欄
送信
スタンプ/画像/位置情報
2011年の画面構造発言が左右に振り分けられた吹き出しで積まれる形式は、掲示板ともチャットルームとも違う。 掲示板は誰の発言かを名前で示し、チャットルームは行頭にハンドルを置いた。 ここでは位置と色だけで話者を区別するため、名前を書く必要がない。 相手が特定されている会話にしか使えない代わりに、1行あたりの文字数を最大限に使える。 画面の狭さと、相手が既知であることの両方が、この形を決めている。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。指で押す前提の画面。1画面に収める代わりに、階層を浅くして戻る回数を減らす※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
Instagram の投稿画面(正方形に切って、選ぶ)375px
< 戻る  新規投稿  次へ >
正方形に切り取られた写真
フィルターを選ぶ(横に並んだ小さな見本を左右に送る)
フィルター / 編集(明るさ・彩度・傾き)
キャプション
#ハッシュタグ #ハッシュタグ #ハッシュタグ
場所を追加 / 人物をタグ付け
シェアする
2017年の画面構造完成までの工程が選ぶだけで終わるのがこの画面の要点である。 正方形に切る、見本を送ってフィルターを決める、投稿する。 構図を考える段階も、書く段階も、必須ではない。 当時のスマートフォンのカメラは解像度が高くなかったが、 フィルターは粗さを隠すのではなく様式に変えるので、 うまく撮れないことが不利にならなかった。 正方形という制約も効いている。一枚を鑑賞させる形ではなく、 格子に並べたときに揃う形であり、 投稿は最初から一覧の一マスとして設計されている。 下部のハッシュタグは、後から性格を変えた部分である。 当初は分類の印だったものが、日本では探すための入口になり、 ハッシュタグ検索の回数は世界平均の3倍に達した。 言葉で引く検索から、写真で引く検索へ移った場所がここにある。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。縦長のスマートフォン画面。パソコンで作る工程が一つも無い※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

当時のWebを見る

実際に保存された2021年のページは、外部のWebアーカイブで閲覧できます。 保存の有無はサービスごとに異なるため、各サービスのページから状態を確認してください。

サービス索引から探す

出典

  1. 公的資料デジタル活用の動向 総論(令和4年版 情報通信白書)総務省
    2021年の情報通信機器の世帯保有率は「モバイル端末全体」97.3%、その内数の 「スマートフォン」88.6%、パソコン69.8%。 2021年のインターネット利用率(個人)は82.9%で、端末別は「スマートフォン」68.5%が 「パソコン」48.1%を20.4ポイント上回ること
    確認日: 2026-08-17
  2. 公的資料デジタル活用における課題(令和4年版 情報通信白書)総務省
    13歳から59歳までの各階層で9割を超える一方、60歳以降は年齢階層が上がるにつれて 利用率が低下する傾向にあること。インターネットを利用している12歳以上の約75%が 利用時に何らかの不安を感じており、内容は「個人情報やインターネット利用履歴の漏洩」90.1%、 「コンピューターウイルスへの感染」62.7%、 「架空請求やインターネットを利用した詐欺」54.1%であること
    確認日: 2026-08-17
  3. 公的資料令和3年通信利用動向調査の結果(報道発表資料)総務省 2022-05-27
    スマートフォンの世帯保有割合88.6%・個人保有割合74.3%。 SNSを利用する個人の割合は78.7%。 テレワークを導入している企業の割合は51.9%に達し半数を超え、導入目的は 「新型コロナウイルス感染症への対応(感染防止や事業継続)のため」が9割を超えて最も高いこと。 クラウドコンピューティングサービスを導入している企業は70.4%で、 「非常に効果があった」又は「ある程度効果があった」とする企業は導入企業全体の88.2%
    確認日: 2026-08-17
  4. 公的資料安全なインターネットの利用に向けた課題(令和元年版 情報通信白書)総務省
    比較の起点となる2018年の数字。不安を感じる人70.7%、 「個人情報やインターネット利用履歴の漏えい」84.6%、 「コンピュータウイルスへの感染」65.7%、 「架空請求やインターネットを利用した詐欺」48.3%
    確認日: 2026-08-17

2021漏えいへの不安が9割に達した
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