楽天市場

現存ショッピングポータル1997現在(29年)

1997年5月、13店舗で始まったインターネット上のショッピングモール。 自分で店を作る技術のない中小の小売店が、そのまま出店できる場所を用意したことで、 日本のネット通販に「商店街」という形式を定着させた。

基本情報

サービス名
楽天市場楽天
開始
19975月
13店舗でスタート。運営会社の株式会社エム・ディー・エムは同年2月に設立された
終了
継続中
運営
株式会社エム・ディー・エム(1997〜1999) → 楽天株式会社(1999〜2021) → 楽天グループ株式会社(2021〜)
当時のURL
http://www.rakuten.co.jp/
現在
https://www.rakuten.co.jp/

その時代の立ち位置

誰が使っていたか
買う側は、近所の店に置いていないものを探す人。売る側は、地方の小売店・専門店・生産者で、 自分でサイトを作る技術も費用も持っていない層だった。**出店者側の性格がこのサービスを決めている**
何のために
店を開くこと。当時、商品をネットで売るにはサーバを借り、ページを作り、 決済の仕組みを用意する必要があった。それを丸ごと肩代わりする場所として使われた
何が新しかったか
店ごとにページの見た目を自由に作らせたこと。統一されたカタログに商品を並べる方式ではなく、 店主が自分で書いた説明文や写真がそのまま出る。結果として画面は雑多になったが、 「誰が売っているか」が見える形式になり、これが日本のネット通販の性格を長く規定した
今でいう何か
フリマアプリとネットモールを合わせたもの。ただし出店者が個人ではなく既存の商店だった点が違う
当時の競合
Yahoo!オークション

楽天市場を時間旅行する

デザインの変化を並べるだけではなく、なぜそう変わったのかを書いています。

  1. 1999店が並ぶ、という形式1999年のネットへ →

    トップページはカテゴリの一覧で、その先に個々の店のページがある。 商品を横断して比較する導線より、店を選んでから中を見るという順路が優先されていた。 これは技術的な制約ではなく設計の選択で、当時のネット通販に対する 「知らない相手から買って大丈夫か」という警戒に対する答えでもあった。 店主の顔写真や挨拶文が載っているページが多かったのは、そのためである。

    カテゴリ階層店単位の導線店主の挨拶テーブルレイアウト
    www.rakuten.co.jp800px
    ジャンル
    ジャンル一覧
    特集バナー
    新着ショップ
    ランキング
    出店案内
    1999年の画面構造商品を横断して比較するのではなく、ジャンル → 店 → 商品という順路が優先されている。 「知らない相手から買って大丈夫か」という当時の警戒に対して、 店を選ばせるという設計で答えていた。フッタ近くに出店案内があるのは、 買う人と同じくらい売る人を集める必要があったからである。※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
  2. 2005縦に長いページ2005年のネットへ →

    店ごとにページを自由に作れる仕組みは、そのまま「情報を全部1ページに載せる」方向へ進んだ。 商品説明、送料、決済方法、レビュー、店主のメッセージ、関連商品。 スクロールが極端に長いページが標準になったのは、ブロードバンドが普及して 重いページが許容されるようになったことと、 1ページで不安を全部潰さないと買ってもらえなかったことの両方による。

    縦に長い商品ページ大量の画像装飾の多いバナー情報の詰め込み

系譜

同じ時代にあったもの

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当時のページを見る

実際に保存された過去のページは外部のWebアーカイブにあります。保存されていることを保証するものではありません。

保存状況: 多数保存 1997年から継続的に採取されている

この時代のインターネットへ

楽天市場だけを見ても、当時の空気は分かりません。同じころ何が存在していたかを見てください。

出典

  1. 一次資料楽天グループ25年のあゆみ楽天グループ株式会社
    1997年2月に株式会社エム・ディー・エム設立、同年5月に楽天市場を13店舗で開設、1999年に楽天株式会社へ社名変更
    確認日: 2026-08-16
  2. 公的資料平成13年版 情報通信白書 「1 インターネットの急速な普及」総務省
    ネット通販が立ち上がった時期の利用者規模
    確認日: 2026-08-16

このページの記載は 2026-08-16 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供