顔文字

1980年ごろ登場流行期 1999〜2002意味が変わって残っているエモティコンスマイリー

文字を組み合わせて顔や表情を表したもの。日本では1980年代のパソコン通信で使われ始めたとする説が有力で、 欧米の :-) が横倒しなのに対し (^_^) のように正立しているのが特徴。 文字しか送れない環境で、語調を伝えるために生まれた道具だった。

意味の変化

言葉は、意味が変わったことのほうが面白いことがあります。 この語がどう使われてきたかを時期ごとに並べています。

  1. 1980年代のパソコン通信文字しか伝達できない環境で、語調を和らげるための記号として使われ始めた。 同じ文面でも冗談か本気かが読み取れないという問題は、 会員制ネットワークで長文をやりとりする形式ほど深刻で、 文末に一つ添えるだけで誤解を避けられる点に実用があった
  2. 1990年代〜2000年代日本語環境の文字の豊富さを背景に独自に発達した。 欧米ではアルファベット・数字・半角記号しか使えないため :-) のように横倒しの簡素なものが中心だが、 日本では漢字・かな・ギリシャ文字・キリル文字・全角英数まで動員でき、 正面を向いた顔を細かく作り分けられた。 同じ理由で、中国語圏では漢字を、韓国ではハングルを取り入れた独自の系統が育っている
  3. 1990年代末以降日本の携帯電話に絵文字が搭載され、笑顔や泣き顔がそのなかに一文字として収録された。 表情を伝える役割は少しずつ絵文字へ移っていく。 顔文字は消えたわけではなく、自分で組み立てる表現として残った
  4. 現在改まった場では使うべきでないとされる一方、くだけた文面では今も使われる。 仕事のメールに入れると馴れ馴れしく見える、という感覚自体が、 この記号が「親しさの目印」として定着したことの裏返しになっている

この言葉が生まれた画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

個人サイトのCGIチャット640px
部屋の名前と「現在○人」の表示
発言ログ(新しい順に上から積まれる)
ハンドル入力
発言入力欄
色・アイコンの選択
発言する
ローカルルール(初めての方はお読みください)
2000年の画面構造自動更新の仕組みが無かったため、上半分のフレームだけを数秒おきに再読み込みして 新しい発言を取りに行く作りが一般的だった。読み込むたびに通信が発生するので、 部屋を開いているだけで課金が進む。 発言欄のとなりにハンドル入力が置かれているのは、ログイン機能を持たず、 毎回名乗ってから話す形式だったからである。 下部のローカルルールは飾りではなく、管理人が一人で秩序を保つための唯一の手段だった。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。フレームで上下に分割し、上だけを数秒おきに再読み込みして更新を取る構成※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

関わりの深い項目

この言葉が使われていた時代へ

出典

  1. 書籍・後年の記事顔文字とは ── IT用語辞典 e-Words(e-Words)
    日本では1980年代にパソコン通信で使用されたのが始まりだとする説が有力であること、 欧米では :-) のように横に倒したものが多く、日本では漢字・かな・キリル文字・ギリシャ文字・ 全角英数字などを組み合わせた独自の表現が発達したこと、 中国語圏では漢字を、韓国ではハングルを取り入れたものが独自に発達したこと、 初期のインターネットでは文字しか伝達できないシステムが多くニュアンスや感情の表現に使われたこと、 1990年代末頃から日本の携帯電話で絵文字が利用でき顔文字もその一部として収録されたこと、 改まった場では用いるべきでないとされること
    確認日: 2026-08-16
  2. 公的資料第1章第1節5(2)パソコン通信サービスの普及状況(平成9年版 通信白書)(郵政省(現 総務省))
    この記号が生まれた場であるパソコン通信の規模(1996年6月調査で会員573.2万人、2,741局)
    確認日: 2026-08-16

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