INTERNET — 2016

2016年のインターネット

最後に増えたのは子どもだった

第5層 アルゴリズム化存在したサービス 17

2016年のインターネット利用者数は1億84万人で、前年より38万人増。 人口普及率は83.5%(前年比0.5ポイント増)だった。 2014年に初めて前年を下回ってから、増減はこの程度の幅を行き来している。 この年の数字で最も分かりやすいのは端末の並びである。 「パソコン」58.6%(前年比1.8ポイント増)、「スマートフォン」57.9%(同3.6ポイント増)。 差は0.7ポイントしかない。 タブレット型端末も23.6%(同5.3ポイント増)まで来ている。 伸び幅を見れば、翌年に順位が入れ替わることは統計の上ではほぼ確定していた。 ただし、この年に本当に動いていたのは端末ではなく年齢だった。 年齢階層別の利用率を見ると、13〜59歳は各階層で9割を超えている。 つまりこの範囲では、これ以上増える余地がほとんど無い。 そのなかで6〜12歳の利用率が82.6%となり、前年から7.8ポイント上がった。 他のどの層よりも大きな動きである。 所属世帯年収別でも400万円以上の各階層で約9割に達しており、 収入による差もこの帯では見えにくくなっていた。 普及が飽和した社会で残っていた伸びしろは、年齢の下端にあった。 1995年に「パソコンを買った人」から始まったインターネットは、 20年かけて、買う判断をしていない年齢の利用者まで届いた。 子どもが使うようになった、という事実は同時に、 利用の是非を本人が選んでいない領域へ入ったことも意味する。 この年以降、青少年の利用環境やフィルタリングが政策の主題として比重を増していくのは、 この数字と無関係ではない。 地域差はまだ残っていた。 地方別で最も高い南関東はインターネット利用率88.1%、スマートフォン利用率64.9%。 1996年に「市内通話でつなげるかどうか」という形で現れた地理の差は、 20年後には料金の問題ではなくなったが、割合の差としては消えていない。

この年のインターネット

2016年時点で日本から使えたサービスのカテゴリ。存在しなかった領域は表示していません。

掲示板コミュニティ検索ポータルツールニュースケータイホスティング個人サイトSNSゲームチャット動画ショッピングオークション

2016年の主役

2016年の環境

スペック表ではありません。なぜ当時のWebがあの見た目・使い方だったのかを 理解するための前提です。

主流端末
スマートフォン(利用率57.9%)/パソコン(利用率58.6%)/タブレット型端末(利用率23.6%)
ブラウザ
Google Chrome/Mobile Safari/Microsoft Edge / Internet Explorer 11
回線
FTTH/LTE/公衆無線LAN
画面解像度
スマートフォンは横375ポイント前後が中心。パソコン向けとの作り分けが前提
携帯電話
スマートフォン57.9%(前年比3.6ポイント増)でパソコン58.6%に0.7ポイント差まで接近/地方別で最も高い南関東のスマートフォン利用率は64.9%
保存容量
クラウドが既定。端末の容量より契約の容量を気にする状態が定着
主な検索手段
検索とソーシャルメディアに加えて、推薦(レコメンド)で流れてくる情報の比重が増していった時期

2016年のネット人口

インターネット利用者数10084万人
2016年。前年より38万人増。人口普及率83.5%(前年比0.5ポイント増)出典: インターネットの普及状況(平成29年版 情報通信白書)
パソコンからの利用率58.6%
前年比1.8ポイント増。スマートフォンは57.9%(同3.6ポイント増)でその差は0.7ポイント出典: インターネットの普及状況(平成29年版 情報通信白書)
6〜12歳のインターネット利用率82.6%
前年から7.8ポイントの大幅上昇。13〜59歳は各階層で9割超に達しており伸びしろが無かった出典: インターネットの普及状況(平成29年版 情報通信白書)
南関東のインターネット利用率88.1%
地方別で最も高い。同地方のスマートフォン利用率は64.9%出典: インターネットの普及状況(平成29年版 情報通信白書)

2016年の画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

LINE(スマートフォンのトーク画面)320px
< 友だちリスト|相手の名前
相手の発言(左寄せの吹き出し)
自分の発言(右寄せの吹き出し・既読表示)
送信した画像
相手の発言
メッセージ入力欄
送信
スタンプ/画像/位置情報
2011年の画面構造発言が左右に振り分けられた吹き出しで積まれる形式は、掲示板ともチャットルームとも違う。 掲示板は誰の発言かを名前で示し、チャットルームは行頭にハンドルを置いた。 ここでは位置と色だけで話者を区別するため、名前を書く必要がない。 相手が特定されている会話にしか使えない代わりに、1行あたりの文字数を最大限に使える。 画面の狭さと、相手が既知であることの両方が、この形を決めている。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。指で押す前提の画面。1画面に収める代わりに、階層を浅くして戻る回数を減らす※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
www.nicovideo.jp(動画視聴ページ)1024px
ランキング 検索 マイリスト
流れるコメント
動画(この上をコメントが流れる)
動画の説明
タグ
コメント一覧
2007年の画面構造通常の動画サイトが動画とコメント欄を上下に分けるのに対し、ニコニコはそれを重ねた。 右のコメント一覧は補助で、体験の中心は動画の上を流れる文字のほうにある。 別々の日に書かれた反応が同じ場面で同時に現れるため、非同期なのに同時に見ているように感じられた。※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

当時のWebを見る

実際に保存された2016年のページは、外部のWebアーカイブで閲覧できます。 保存の有無はサービスごとに異なるため、各サービスのページから状態を確認してください。

サービス索引から探す

出典

  1. 公的資料インターネットの普及状況(平成29年版 情報通信白書)総務省
    2016年のインターネット利用者数1億84万人(2015年より38万人増)、 人口普及率83.5%(前年比0.5ポイント増)、 端末別で「パソコン」58.6%(同1.8ポイント増)・「スマートフォン」57.9%(同3.6ポイント増)・ 「タブレット型端末」23.6%(同5.3ポイント増)、 年齢階層別で13〜59歳は各階層で9割超・6〜12歳は82.6%で前年から7.8ポイント上昇、 所属世帯年収400万円以上の各階層で約9割、 地方別で南関東のインターネット利用率88.1%・スマートフォン利用率64.9%、 購入時の決済はクレジットカード払い69.5%・コンビニ38.7%・代金引換35.3%・銀行等28.8%
    確認日: 2026-08-16
  2. 公的資料インターネットの普及状況(平成27年版 情報通信白書)総務省
    比較の起点となる平成26年末の10,018万人・普及率82.8%と、利用者数が初めて減少したこと
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料第1章第1節5(1)インターネットの普及状況(平成9年版 通信白書)郵政省(現 総務省)
    20年前にあたる1996年10月時点で、全国3,255市町村のうち区域内通話で インターネットに接続できたのは2,126市町村だったこと。地域差の起点
    確認日: 2026-08-16

2016最後に増えたのは子どもだった
19952023