ROM専

1990年ごろ登場流行期 1999〜2002意味が変わって残っているROMROMるリードオンリーメンバーRead Only Member

読むだけで書き込まない人、あるいはそうすること。半導体の ROM(Read Only Memory)を もじった「Read Only Member」という和製英語が語源。書くことが例外だった時代に、 「書かない人」をわざわざ名指す語が必要だったこと自体が当時を物語る。

意味の変化

言葉は、意味が変わったことのほうが面白いことがあります。 この語がどう使われてきたかを時期ごとに並べています。

  1. パソコン通信・初期の掲示板参加はしているが発言しない人。会員制のコミュニティが前提だったため、 「メンバーではあるが読むだけ」という状態を指す語として意味が通った
  2. 2000年代の巨大掲示板新参者がまず取るべき態度。「半年ROMってろ」という定型文に代表されるように、 場の空気とルールを覚えるまで発言を控えるべきだ、という規範を含む語になった。 発言することの敷居が高く、失敗すると場に迷惑がかかるという前提があった
  3. 2010年代以降SNSで自分は投稿せず他人の投稿を読むだけの人。規範の色は薄れ、 単なる利用スタイルの記述に戻った。むしろ「見る専」という言い換えが広く使われる

この言葉が生まれた画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

NIFTY-Serve(端末画面)640px
接続中の表示(通信速度・経過時間)
NIFTY-Serve メインメニュー
番号付きの項目(電子メール/フォーラム/ニュース/ショッピング)
コマンド入力欄(GO+フォーラム名で直接移動)
フォーラムの会議室一覧
未読の発言(一括受信してから回線を切って読む)
1995年の画面構造Webのページではなく、通信ソフトが表示する文字だけの画面である。 画像も配色もなく、移動は番号かコマンドで行う。上部に接続時間が出ているのは装飾ではなく、 そこに表示されている数字がそのまま料金だったからである。 よく使う場所へ一発で飛ぶ GO コマンドが重宝されたのは、 階層をたどる時間そのものが課金対象だったことの裏返しだった。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。ブラウザではなく通信ソフトの画面。80桁×24行の文字端末を前提にした表示※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

関わりの深い項目

この言葉が使われていた時代へ

出典

  1. 書籍・後年の記事ROMる(ロムる / リードオンリーメンバー)とは ── IT用語辞典 e-Words(e-Words)
    半導体の ROM(Read Only Memory)になぞらえた「Read Only Member」という和製英語であること、 「半年ROMってろ」という定型文が示す規範、英語圏では lurker が近い表現であること
    確認日: 2026-08-16
  2. 報道5月30日:巨大掲示板「2ちゃんねる」創設(ITmedia PC USER) 2016-05-30
    この語の規範としての用法が最も強く働いた場である匿名掲示板の成立経緯
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料平成14年版 情報通信白書 「1 我が国におけるインターネットの着実な普及」(総務省)
    掲示板文化が拡大した時期の利用者規模
    確認日: 2026-08-16

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