Amazon.co.jp

現存ショッピング2000現在(26年)

2000年11月1日に和洋書170万タイトルのオンライン書店として開いた。 ただし開店の時点で、すでに19万3,000人の日本の客が米国のサイトを使っていた。 日本語化は市場を開拓する行為ではなく、先にいた客への対応だった。

基本情報

サービス名
Amazon.co.jpアマゾン、アマゾンジャパン
開始
200011月1日
日本向けサイトの開設日。同日に記者会見が行われ、和洋書170万タイトルを扱う オンライン書店として開始した。日本語サイトはドイツ・イギリス・フランスに続く4番目
終了
継続中
運営
アマゾン・ジャパン株式会社(米Amazon.com)(2000〜)
当時のURL
http://www.amazon.co.jp/
現在
https://www.amazon.co.jp/

その時代の立ち位置

誰が使っていたか
開設の時点で、すでに米国のサイトを使っていた日本の利用者が19万3,000人いた。 英語の画面と国際配送を通って洋書を買っていた層で、 日本語版はその人たちがまず移ってきた場所になる
何のために
本を探して買うこと。実店舗では在庫で制約される品揃えを、 データベース上で先に見せる。当初から和書110万・洋書60万タイトルの検索ができ、 実際に扱うのは60〜70万点という構成だった
何が新しかったか
売り場を持たずに、目録だけを先に見せたこと。 在庫が無くても検索の対象になり、あるかどうかは注文して分かる。 実店舗の「置いてあるものが売り物」という前提を裏返した。 さらに書評とレコメンデーションを備え、 他人の履歴が品揃えの見せ方に反映されるという発想を早い時期に持ち込んだ
今でいう何か
そのまま現在も使われている。ただし当初は書籍だけの店で、 後年のように何でも揃う場所ではなかった
当時の競合
楽天市場

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デザインの変化を並べるだけではなく、なぜそう変わったのかを書いています。

  1. 2000開いた日に、もう客がいた2000年のネットへ →

    2000年11月1日、和洋書170万タイトルを扱うオンライン書店として日本向けサイトが開いた。 日本語サイトはドイツ・イギリス・フランスに続く4番目である。 この日の会見で創業者が述べた数字が、この参入の性格を示している。 これまで海外のAmazonを利用してきた日本の顧客が19万3,000人いたというものだ。 英語の画面で、国際配送の送料を払って、洋書を買っていた人が 日本語版の開設前にそれだけいたことになる。 日本法人の担当者は 「これだけの数の顧客を持っているから、 オープンと同時に日本でナンバーワンの書籍サイトになったと言える」と発言している。 日本語化は市場を開拓する行為ではなく、先にいた客への対応だった。 この順序は、同時期に日本へ入ってきた他の海外サービスとは違う。 多くは日本語化してから利用者を集めたが、ここでは 不便な状態のまま使い続けていた層が最初から存在した。

  2. 2001値段で競えない国での品揃え2001年のネットへ →

    日本で本を売るうえでの制約が、開設時の条件にそのまま出ている。 和書は定価での販売、洋書は最大30%の割引。 同じ店の中で、扱う商品によって値付けの自由度がまったく違った。 国内の書籍は再販制度のもとで定価販売が原則であり、 値段を下げて競うという手が使えない。 では何で競うのかというと、品揃えと、探しやすさと、届く速さになる。 開設時に用意されたものを並べると、その方針がはっきり見える。 和書110万・洋書60万タイトルの検索。目次や扉写真。 数十万点にのぼる書評や概要。雑誌に掲載された書評の転載。 千葉県市川市の専用物流センターと、在庫があれば24時間以内の発送。 日本のEC史では、値引きが使えない領域で情報量と速度を競うという形が ここから広がっていく。 同じ時期の[楽天市場](/service/rakuten-ichiba)が 店を並べる商店街の形をとっていたのとは、対照的な構えだった。

    目次・書評・レビューを積む和書は定価、洋書は割引在庫と発送を先に出す
    オンライン書店の商品ページ800px
    検索窓(和書/洋書/すべて)
    書影
    書名/著者/出版社/発売日
    価格(和書は定価。洋書は割引率つき)
    在庫あり ── 24時間以内に発送
    カートに入れる
    目次・内容紹介
    書評(雑誌からの転載/出版社の概要)
    カスタマーレビュー(読者が投稿)
    この本を買った人はこんな本も買っています(※ 開設から2〜3か月後に稼働)
    2000年の画面構造実店舗の棚で分かるのは、書名と表紙と値段と厚みくらいである。 この画面はそこに目次・内容紹介・雑誌の書評・読者のレビューを積み上げた。 在庫の有無と発送の目安まで、買う前に画面に出ている。 値段の欄が二種類あるのが日本固有の事情だった。 和書は定価での販売、洋書は最大30%の割引。 同じ店の中で、扱う商品によって値付けの自由度が違う。 値引きで競えない側では、上に積んだ情報の量が競争の中身になる。 最下部の推薦は、開設時には動いていない。 購買履歴が溜まるまで実装は2〜3か月後になる、と当時の記事に書かれている。 推薦は最初から在る機能ではなく、利用者の行動が材料になって初めて動く。 この一行が、後の日本のインターネットで起きることを先に説明している。 これは実際の画面の複製ではなく、構成を説明するための模式図である。実店舗の棚では見えない情報を、1ページに全部並べる※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
  3. 2005推薦は、溜めてから動く2005年のネットへ →

    開設時の報道に、いま読むと示唆的な一文がある。 レコメンデーション機能や顧客による書評について、 「購買履歴の蓄積などが必要なため、実装は2〜3ヵ月後になる予定だ」と書かれている。 推薦する仕組みは、開店したその日には動かない。 誰が何を買ったかが溜まるまで、何も推薦できないからである。 推薦は最初から在る機能ではなく、利用者の行動が材料になって初めて成立する。 この構造は、後に日本のインターネット全体へ広がっていくものと同じである。 [アルゴリズム化の層](/layer/algorithm)で起きた 「探すより流れてくる」という変化は、 推薦の精度が上がったからというより、溜まった量が閾値を超えたからでもあった。 2000年の書店で「2〜3か月かかる」と説明されていた仕組みが、 15年後には日本のネットの標準的な体験になっている。 その最初の一歩が、まだ本しか売っていない店の開設記事に書かれていた。

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保存状況: 多数保存 2000年から継続的に採取されている

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Amazon.co.jpだけを見ても、当時の空気は分かりません。同じころ何が存在していたかを見てください。

出典

  1. 報道Amazon.comが日本でのサービスを開始、まず和洋書の販売からINTERNET Watch(インプレス) 2000-11-01
    2000年11月1日に記者会見と同時にオープンし、和洋書170万タイトルを扱う 国内最大級規模のオンライン書店として誕生したこと。 創業者の発言として「これまで海外のAmazonを利用してくれた19万3,000人の日本のお客さん」、 日本法人の担当者の発言として 「これだけの数の顧客を持っているから、オープンと同時に日本でナンバーワンの書籍サイトになった」。 和書110万タイトル・洋書60万タイトルの検索が可能で実際に扱うのは60〜70万点であること。 目次や扉写真のほか数十万点にのぼる書評や概要を掲載したこと。 和書は定価での販売、洋書は最大30%の割引率で販売されたこと。 レコメンデーション機能や顧客による書評は購買履歴の蓄積などが必要なため 実装は2〜3ヵ月後になる予定とされたこと。 千葉県市川市に専用物流センターを設け配送は日本通運のペリカン便だったこと
    確認日: 2026-08-17
  2. 報道米アマゾン、日本向けサイトAmazon.co.jpをオープンASCII.jp 2000-11-01
    同日の記者発表について。日本語サイトがドイツ・イギリス・フランスに続く4番目であること、 電話・ファクス・電子メールにより24時間年中無休で注文を受け付け、 在庫があれば24時間以内に発送するとしていたこと
    確認日: 2026-08-17
  3. 公的資料平成13年版 情報通信白書 「1 インターネットの急速な普及」総務省
    平成12年末の利用者数4,708万人。オンラインで物を買う行為が広がり始めた時期の規模
    確認日: 2026-08-17

このページの記載は 2026-08-17 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供