2019年3月31日

Yahoo!ジオシティーズ終了

2019年3月31日、無料ホームページサービスのYahoo!ジオシティーズがホームページの表示を停止した。 21年分の個人サイトが同時に閲覧できなくなり、「インターネットには何でも残っている」という 感覚が正しくないことを最も広く実感させた出来事になった。

この前後で何が変わったか

これより前

1997年に日本法人が設立され、2000年からYahoo!ジオシティーズとして運営されてきた無料ホームページサービス。 個人がHTMLを書いてFTPで上げ、自分のページを持つという文化の主舞台だった。 発信の場がブログとSNSへ移った後も、過去に作られたページはそのまま残り続けていた。 更新は止まっていても閲覧はできる ── その状態が10年以上続いていたため、 多くの利用者は「置いておけば残る」と考えていた。

これより後

ホームページの表示が停止し、閲覧手段が失われた。運営は終了の理由として、採算面と、 今後システムを維持するためのテクノロジーに関する複数の課題を総合的に判断した結果と説明している。 FTPによるデータの取り出しは2020年3月31日まで提供されたが、 ページの持ち主がすでに離れているものが大半で、実際に回収された割合は限られる。 失われたのは、商業媒体には残らなかった種類の記録だった。趣味の詳細な記録、 地域の情報、当時しか存在しなかった作品。終了前に有志による大規模な保存活動が行われたが、 全体の一部にとどまる。 この出来事以降、「サービスが続く限り残る」という前提そのものが疑われるようになった。 無料で場所を借りるという形式の脆さが、はじめて広く共有された。

この出来事が変えた画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

www.geocities.co.jp/.../1234/800px
タイトル画像(自作GIF)
いらっしゃいませ!
メニュー
更新履歴
自己紹介
リンク集(相互リンク)
工事中
000000あなたは○○人目の訪問者です
BBS(掲示板)
1999年の画面構造タイトル画像、更新履歴、自己紹介、リンク集、工事中表示、そして最下部のアクセスカウンタ。 この並びが個人サイトのほぼ標準構成だった。カウンタが訪問者にも見えていたことが、 キリ番という交流の儀礼を成立させている。工事中表示が普通だったのは、 サイトを一度に完成させてから公開するという前提があったためである。背景に画像をタイル状に敷き詰めるのが標準的だった※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

関わりの深い項目

出典

  1. 報道ホームページ作成の「ジオシティーズ」が'19年3月末終了。21年の歴史に幕(Impress Watch) 2018-10-01
    2019年3月31日にホームページの表示を停止、日本法人設立は1997年、Yahoo!ジオシティーズとしての 運営開始は2000年。運営による終了理由の説明(採算面とシステム維持のテクノロジーに関する課題)
    確認日: 2026-08-16
  2. 報道「Yahoo!ジオシティーズ」終了 「貴重な資料消えた」──ネットから惜しむ声(ITmedia NEWS) 2019-04-01
    終了直後の反応。失われた資料の性格についての同時代の受け止め
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料平成13年版 情報通信白書 「1 インターネットの急速な普及」(総務省)
    個人ホームページが主要なコンテンツだった時期の利用者規模
    確認日: 2026-08-16

このページの記載は 2026-08-16 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供