Yahoo!ジオシティーズ

終了ホスティング個人サイト19972019(22年)

無料でホームページを持てるサービス。1997年に日本法人が設立され、2000年からYahoo!ジオシティーズとして 運営された。個人が自分のページを持つことが「インターネットをする」ことだった時代の中心にあり、 2019年3月31日に21年の歴史を終えた。

基本情報

サービス名
Yahoo!ジオシティーズジオシティーズ、GeoCities、ジオ
開始
1997
1997年に日本法人が設立された。2000年からYahoo!ジオシティーズとして運営
終了
20193月31日
運営
ジオシティーズ株式会社(日本法人)(1997〜2000) → ヤフー株式会社(2000〜2019)
当時のURL
http://www.geocities.co.jp/
現在
終了(2026-08-15時点)

その時代の立ち位置

誰が使っていたか
パソコンを買って、何か作ってみたいと思った人すべて。学生、社会人、主婦、定年後の趣味。 HTMLの本を1冊買えば誰でも始められたため、職業や年齢の偏りが極端に小さかった
何のために
自分のページを持つこと。日記、趣味の記録、コレクションの紹介、小説、イラスト、 ゲームの攻略情報。目的は千差万別だが、共通していたのは「自分の場所を持つ」ことだった
何が新しかったか
サーバを借りる知識も費用もなしに、無料で個人がWebに自分の領域を持てたこと。 それまで発信は場所を用意できる人の特権だったが、その前提を消した
今でいう何か
note・はてなブログ・個人のSNSアカウントを合わせたもの。ただし当時は「レイアウトも自分で決める」点が決定的に違った

Yahoo!ジオシティーズを時間旅行する

デザインの変化を並べるだけではなく、なぜそう変わったのかを書いています。

  1. 1999街と番地が割り当てられた1999年のネットへ →

    初期のジオシティーズは、利用者に「街」と「番地」を割り当てるという独特の仕組みを持っていた。 URLに数字が並ぶのはそのためで、興味のジャンルごとに区画が分かれていた。 これは単なる命名規則ではなく、近隣のページを見て回るという回遊行動を生んでいた。 ページの下部にはアクセスカウンタ、掲示板へのリンク、そして相互リンク集が並ぶのが標準構成だった。

    背景タイル画像アニメーションGIFアクセスカウンタフレーム工事中表示
    www.geocities.co.jp/.../1234/800px
    タイトル画像(自作GIF)
    いらっしゃいませ!
    メニュー
    更新履歴
    自己紹介
    リンク集(相互リンク)
    工事中
    000000あなたは○○人目の訪問者です
    BBS(掲示板)
    1999年の画面構造タイトル画像、更新履歴、自己紹介、リンク集、工事中表示、そして最下部のアクセスカウンタ。 この並びが個人サイトのほぼ標準構成だった。カウンタが訪問者にも見えていたことが、 キリ番という交流の儀礼を成立させている。工事中表示が普通だったのは、 サイトを一度に完成させてから公開するという前提があったためである。背景に画像をタイル状に敷き詰めるのが標準的だった※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
  2. 2005ブログに追い抜かれる2005年のネットへ →

    ブログサービスが広がると、更新するためにHTMLを書きFTPで上げるという手順が 重すぎるものになった。ブログは日付順に自動で並び、コメントもトラックバックも最初から付いている。 個人サイトが持っていた「レイアウトを自分で決める自由」は、 「更新が面倒」という代償と釣り合わなくなっていった。 ジオシティーズの利用者は減ったのではなく、書く場所を移していった。

    ブログツールへの移行更新頻度の低下放置サイトの増加
  3. 201921年分がまとめて消えた

    2019年3月31日、ホームページの表示が停止された。運営は終了の理由として、 採算面と、システムを維持するためのテクノロジーに関する複数の課題を挙げている。 失われたのは個人のページだが、その多くは商業媒体には残らなかった種類の記録だった。 趣味の詳細な記録、地域の情報、当時しか存在しなかった作品。 「インターネットには何でも残っている」という感覚が、実際には正しくないことを 最も広く実感させた出来事のひとつである。

    サービス終了データ消失

なぜ終わったのか

終了の直接的な理由として、運営は採算面と、今後システムを維持するためのテクノロジーに関する 複数の課題を総合的に判断した結果と説明している。ただし背景にはより大きな構造変化がある。 第一に、発信の場がブログとSNSへ移り、HTMLを自分で書く形式の需要が縮小したこと。 第二に、無料ホームページサービスの収益源だった広告表示が、放置されたページの多いサービスでは 成立しにくくなったこと。第三に、スマートフォンからの閲覧に対応していない古い個人ページが大半を占め、 改修する主体が存在しなかったこと。個々のページの持ち主はすでに離れており、 誰も更新しないまま維持コストだけが残るという状態が長く続いていた。

系譜

同じ時代にあったもの

覚えていますか?

Yahoo!ジオシティーズを使っていましたか?

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当時のページを見る

実際に保存された過去のページは外部のWebアーカイブにあります。保存されていることを保証するものではありません。

保存状況: 一部保存 トップページは残っているが、個々の利用者のページは保存状況が大きく異なる。 終了前に有志による大規模な保存活動が行われたが、全体の一部にとどまる

この時代のインターネットへ

Yahoo!ジオシティーズだけを見ても、当時の空気は分かりません。同じころ何が存在していたかを見てください。

出典

  1. 報道ホームページ作成の「ジオシティーズ」が'19年3月末終了。21年の歴史に幕Impress Watch 2018-10-01
    終了日(2019年3月31日)、日本法人設立年(1997年)、Yahoo!ジオシティーズとしての運営開始(2000年)、および運営による終了理由の説明
    確認日: 2026-08-15
  2. 公的資料平成13年版 情報通信白書 「1 インターネットの急速な普及」総務省
    平成12年末の一般世帯普及率34.0%。個人ホームページ全盛期の利用者規模の目安
    確認日: 2026-08-15

このページの記載は 2026-08-15 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供