インフォシーク

統合・吸収検索ポータルホスティング1996不明

1996年10月に日本でのサービスを開始した検索エンジン。米Infoseekのライセンスを受けて デジタルガレージが運営し、2000年に楽天が90億円で買収した。 検索が単体では商売にならず、ポータルや通販に取り込まれていった時代の典型例。

基本情報

サービス名
インフォシークInfoseek、インフォシーク楽天、楽天インフォシーク
開始
199610月
米Infoseekのライセンスを受け、デジタルガレージの一事業部門として日本でサービスを開始。1999年6月に日本法人化
終了
終了時期は記録が確認できていません。情報提供はこちら
運営
株式会社デジタルガレージ(事業部門として)(1996〜1999) → 株式会社インフォシーク(日本法人)(1999〜2000) → 楽天株式会社(2000〜)
当時のURL
http://www.infoseek.co.jp/
現在
統合・吸収(2026-08-16時点)

その時代の立ち位置

誰が使っていたか
ディレクトリ型では見つからないものを探す人。無料ホームページサービス(isweb)を 併設していたため、自分のサイトを持つ人にとっては検索エンジン以上に「場所の提供者」でもあった
何のために
キーワードでページを探すこと。後にニュース・辞書・メール・ホームページスペースを束ねた ポータルへ性格を広げ、楽天の買収後は通販への入口としての役割が加わった
何が新しかったか
検索エンジンと無料ホームページスペースを同じブランドで持っていたこと。 探す側と作る側の両方を1社で抱える構成は、当時としては珍しくない発想だったが、 後にこの組合せは成立しなくなる
今でいう何か
検索とブログサービスと通販を1つのアカウントで束ねようとしたポータル。現在では分解されて別々の事業者に散った
当時の競合
gooYahoo! JAPANエキサイト

インフォシークを時間旅行する

デザインの変化を並べるだけではなく、なぜそう変わったのかを書いています。

  1. 1998検索窓と、その下のカテゴリ

    画面の構成はgooに近く、検索窓を中心に据えた形だった。 ただしディレクトリ型のYahoo! JAPANが圧倒的な入口だった時期であり、 全文検索は「ディレクトリで見つからなかったときに使うもの」という位置づけを抜けきれていない。 日本語の検索精度で各社が競っていたが、精度の差が一般の利用者に伝わりにくく、 結果として入口の座はポータルの側にあり続けた。

    検索窓中心白背景テーブルレイアウト
    www.goo.ne.jp800px
    使い方の説明
    関連サービス
    1997年の画面構造カテゴリを敷き詰めたポータルとは対照的に、検索窓だけが中央にある画面。 「探すものが決まっている人が来る場所」という位置づけがそのまま構成に出ている。 ディレクトリ型が数万サイト単位で人手で分類していたのに対し、 ロボット型はページ単位で機械収集するため、扱う対象の桁がそもそも違っていた。※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。
  2. 2003楽天の傘下で通販の入口になる

    2000年11月、楽天が90億円で買収し完全子会社化した。 当時のインフォシークは売上を伸ばしながらも営業損失が大きく膨らんでおり、 検索単体では事業として成立していなかった。 買収後は楽天市場への導線を持つポータルとしての性格が強まる。 検索エンジンが独立した事業ではなく、他の商売の入口として使われるという構図は、 この時期の日本の検索エンジンにほぼ共通していた。

    ポータル化通販への導線3カラム

なぜ終わったのか

サービス名としては段階的に縮小し、機能ごとに終了・統合されていった。 背景にあるのは、検索が単体では収益にならなかったという構造である。 買収時点の決算でも、売上が前期比4.8倍に伸びる一方で営業損失は同39.7倍に膨らんでいた。 検索エンジンを維持するにはクロールとインデックスの費用が継続的にかかるが、 当時の日本では検索連動広告の市場がまだ立ち上がっておらず、 費用を回収する手段がバナー広告しかなかった。 結果として、検索を持つ意味は「自社の他の事業へ人を流すこと」に収斂し、 独立した検索サービスとしての姿は消えていった。

系譜

同じ時代にあったもの

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保存状況: 多数保存 1996年から継続的に採取されている

出典

  1. 報道楽天がインフォシークを買収〜ヤフーと真っ向勝負INTERNET Watch 2000-11-30
    1996年10月にデジタルガレージの一事業部門として日本でサービス開始、1999年6月に日本法人化。 2000年に楽天が90億円で買収し完全子会社化(取得予定日12月7日)。 2000年9月期は売上高11億4,500万円(前期比4.8倍)に対し営業損益は12億7,000万円の損失(同39.7倍)
    確認日: 2026-08-16
  2. 報道3月27日:本格的な日本語検索エンジン「goo」サービス開始ITmedia PC USER 2016-03-27
    同時期の日本語検索エンジンの状況
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料平成13年版 情報通信白書 「1 インターネットの急速な普及」総務省
    検索需要が急拡大した時期の利用者規模
    確認日: 2026-08-16

このページの記載は 2026-08-16 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供