2026年3月31日

iモードとFOMAのサービス終了

サービス終了

2026年3月31日、NTTドコモがiモードと3GのFOMAを同日に終了した。 1999年に始まり、パソコンを持たない層を直接インターネットへ引き入れた仕組みが27年で幕を閉じ、 日本独自の携帯Web文化が制度としても終わった。

この前後で何が変わったか

これより前

1999年2月22日に始まったiモードは、携帯電話でメールとWebを使えるようにしたサービスだった。 コンパクトHTMLとパケット通信、そして通信料と一体になった課金の仕組みによって、 パソコンを持たない層を直接ネットへ引き入れた。 2005年末には携帯電話だけでインターネットを使う人が1,921万人に達し、 パソコンだけの人(1,585万人)を上回っていた。 ただしスマートフォンの普及後は利用者が減り続け、 終了までの10年以上は、すでに役目を終えたサービスとして残っていた期間だった。

これより後

ドコモは終了の理由として、4G・5Gの普及による利用者の減少と、 電波を有効活用してより高品質な通信サービスを提供することを挙げている。 告知は終了の5年以上前から行われていた。 終わったのはサービスだけではない。公式サイトと勝手サイトという二層構造も、 月額数百円を通信料と一緒に回収するという課金の形も、制度として消えた。 絵文字のように現在まで残ったものはあるが、 当時2,000万人近くが日常的に見ていた画面そのものは、ほとんど記録に残っていない。 ガラケー向けのページは携帯電話からしかアクセスできない作りが一般的で、 Webアーカイブのクローラが到達できなかったためである。 パソコン向けのページが1996年から継続して採取されているのに対し、 この領域は終わる前から、記録される仕組みの外側にあった。

この出来事が変えた画面

実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

iMenu(iモード公式メニュー)120px
iMenu
1 メニューリスト
2 料金照会
3 メール設定
4 お知らせ
ニュース/天気
着信メロディ
乗換案内
2000年の画面構造項目の頭に番号が振ってあるのは、カーソルで降りていくより数字キーを1回押すほうが速いからである。 片手で、歩きながら、数秒で目的に着く必要があった。 検索窓が無いのは技術的な制約ではなく、審査を通った公式サイトを階層で並べるという設計思想の結果で、 自由に広がるパソコンのWebとは前提そのものが違っていた。全角十数文字が数行という表示領域。横スクロールという概念自体が無い※ 実際の画面の複製ではなく、当時の構成を説明するために作成した模式図です。

関わりの深い項目

出典

  1. 一次資料「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内(株式会社NTTドコモ)
    終了日2026年3月31日。理由は4G・5Gの普及による利用者減少と電波の有効活用
    確認日: 2026-08-16
  2. 報道ドコモの3G「FOMA」と「iモード」が本日31日終了 ── 歴史に残るサービスはどう始まったのか(ケータイ Watch) 2026-03-31
    開始日1999年2月22日、コンパクトHTMLとパケット通信方式、課金システムの内蔵、 公式サイトと勝手サイトの区分、FOMAの開始日2001年10月1日
    確認日: 2026-08-16
  3. 公的資料平成18年版 情報通信白書 「インターネットの利用状況」(総務省)
    平成17年末で携帯電話のみの利用者1,921万人(22.5%)、パソコンのみ1,585万人(18.6%)
    確認日: 2026-08-16

このページの記載は 2026-08-16 時点の調査に基づきます。誤りのご指摘・情報提供